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元アトリエの耐震改修

大分県大分市
用途:住宅

規模:木造 平屋建 90㎡
施工:有限会社 河野電建

   

築60年の木造住宅の耐震改修計画です。
北側の狭い道路に面した部屋は画家のアトリエとして使われており、北面の大きな窓や当時としては珍しい天井の高い空間が設けられていました。
今回の改修にあたって、建て主はこの空間を利用し、地域の方たちとカラオケや演奏会、勉強会を行いたいと考えていましたが、狭い前面道路に面した大きなサッシは遮音性に乏しく、隣家との距離も必要以上に近く感じられる要因となっていました。
そこで、本計画では北面の開口部を縮小し、地域の人々がこの空間に気軽に直接出入りできるよう、掃き出しの木製建具を設けました。この建具は前面道路に対して斜めに向けることで、隣地との距離感をコントロールし、室内側に変化をもたらします。
さらに、天井裏に隠れていた小屋組みを現しとし、床組も撤去することで高さ方向に一層の広がりを持たせました。


本計画では、大分市の耐震改修補助金を利用し、耐震性の向上も図っています。
具体的には、2階部分の撤去、重いセメント瓦屋根を軽い金属屋根に葺き替え、壁面に耐震壁の追加を行い、耐震性を現行基準以上としています。